医療従事者にエールを

2020.04.19

福山市でも新型コロナウイルスの感染者が増えてきて指定医療機関は入院患者さんが多くなり限界が近づいてきています。感染した人でも軽症の人は指定医療機関ではなく別のところで過ごせるようにホテルに移動してもらっている自治体が増えてきています。福山市でもホテルの経営者さんなどが自ら施設を使って欲しいと自治体に申し出てくれています。本当にありがたいことです。ただ他の自治体などではホテルを使って欲しいと申し出があっても近隣の住民の反対があって使えない場合も多いようです。そういって反対する人は、万が一、ご自分が重症になった場合に指定医療機関が満床で入院できないとなったら家で過ごすのでしょうか?福山市では、きちんと移動してもらえるようになることを願います。

「医療従事者にエールを」本当に、そう思います。我々も外来をしていて、ひょっとして無症状の人から感染しないだろうかと心配になることもありますが、その心配をしていたら、診療が成り立たないので、突き進むしかありません。でも我々よりも、入院する人に対処する病院の職員はもっと危険性が高いです。ある病院の先生は、新型コロナウイルスで入院してきた人がいたら、その担当になるから、もし入院があると自分にも家族があるし、しばらく家には帰れない生活になりそうと言っていました。それは医師だけではなく看護師さんも、検査技師さんも、レントゲン技師さんも医療事務の人も同じです。他にも保健所の職員の人たちや福祉施設の人たち、市役所の人たちもオーバーワークになりながらも懸命に頑張ってくれています。感染した人がきちんと治療を受けて、治療する医療従事者も感染することなく、長い戦いを乗り切れたらと思います。

医療従事者にエールと感謝を。