今年に入って元旦は当番医をしました。その日にタイトルにあるように突然に手を動かさなくなってしまったお子さんが2人、受診されました。2人とも肘内障でした。

肘内障とは肘の関節が抜けて外れてしまうため急に手を動かさなくなる病気です。肩から先を動かさないので、家族の人は肩が抜けたかも、と言って連れて来られる場合もあります。ただ肩関節は相撲やラグビーなど、よほど強い力で当たらないと抜ける事はありませんから、子供で抜けることはないと思います。肘内障になるのは、手をつないで歩いている時に、子供がつまずいて転びそうになった時に腕を引っ張ってしまった場合や、腕を下にして寝てしまった場合、転んだ際に手の平を着いた時などに起こることが多いです。

インターネットなどを見ると治し方が載っていることがありますが、変に動かしてしまうと関節や靭帯を傷めてしまうことがありますから、触らずに受診する方が良いと思います。もし突然、子供が手を動かさなくなった場合には受診してみて下さい。