最近、便秘で来院する子供達が増えてきたように思います。赤ちゃんに綿棒などで肛門刺激を繰り返したり、浣腸を繰り返したりすると、くせになってしまうと誤解している人が多いですが、これは間違いです。刺激をして便を出してあげたり、浣腸して出してあげたりして、腸の中に便を溜めないようにする方が良いのです。また場合によっては下剤を処方して内服するなどしてでも2〜3日以上、便秘を長引かせないようにする必要があります。
ただ注意しないといけないのは3歳以上になってトイレトレーニングをする際に、大人の洋式便器の上に子供用の小さい便座を置いて排便させるのは良くないです。足が宙に浮いていると踏ん張れないので力が入らなくて排便しにくいのです。小さい子は昔からある「おまる」に座らせて排便させるのが良いです。
あと課題があるのは保育所、幼稚園、小学校、中学校などでの洋式トイレが少なくいまだに和式トイレが多いことです。家では洋式トイレなのに、保育所や学校では和式では、排便できない子もいます。洋式トイレの普及率があがるように医師会を通じて活動していかなくてはと思っています。