今回はコロナのワクチンで出る可能性があると言われているアナフィラキシーについて説明します。アナフィラキシーの定義は、複数の臓器にアレルギー反応が出たものとなっています。ですから蕁麻疹が出てきて、さらに咳が出たり、嘔吐したり、低血圧による冷や汗を伴ってきた場合はアナフィラキシーと診断されます。今回のコロナのワクチンでは10万人に1人の割合で起こっていると言われています。インフルエンザワクチンのアナフィラキシーが100万人に1人の割合なのでインフルエンザワクチンよりは多いけれど、薬によるアナフィラキシーなどよりは少ないと言えます。
アナフィラキシーが起こっても、血圧を維持していく薬を使って適切に処置をすると回復するようです。ただアナフィラキシーが今までに起こったことがある人や、アレルギー体質の人は注意する必要がありそうです。
もう一つ、迷走神経反射による失神が起こる危険があるかと思います。これは痛い注射がストレスとなって血圧が低下して意識が遠のく反応です。コロナのワクチンは筋肉注射なのですごく痛いです。諸外国ではワクチンはすべて筋肉注射なので慣れているのですが、日本は日頃は皮下注射ですから、今回が特別に痛くて迷走神経反射による失神を起こす人が出る可能性があると思われます。
ただアナフィラキシーと迷走神経反射は慣れた人でないと区別がつきにくいのではないかと思います。日本で接種が始まったら問題になるかも知れませんね。