11月、12月と新型コロナウイルスの感染が猛威を振るっていましたが、1月になりインフルエンザと診断される子が増えてきています。
現在、1月半ばを過ぎましたが、コロナは少しピークを迎えて減少傾向にありますが、インフルエンザは今後もっと増えていく可能性があります。小学校などでは学級閉鎖になっているところも出てきています。家族内でも感染する可能性がありますが、もちろん集団生活で感染することも多いです。
コロナもインフルエンザも高熱が出ることが多いので、診察しただけでは診断が難しいことがあります。その場合は、コロナとインフルエンザと両方を検査することもあります。
新型コロナの感染の場合、子どもたちは特別な治療薬はありませんが、インフルエンザの場合には治療薬があります。インフルエンザにかかった子どもたちは重症化する危険があるため、診断されたら治療を行うことが多いです。ただインフルエンザに感染していても検査では陰性と出る場合もありますので、明らかにインフルエンザが疑わしい場合は、検査せずにインフルエンザの治療を開始することもあります。検査して陽性なのを確認するよりも、早く治療して早く治してあげる方が大切です。特に熱が出た直後は検査が陰性となることもありますから、疑わしい場合は先に治療する選択もあり得ます。
小さい子どもたちはインフルエンザの治療薬はタミフルという粉の飲み薬となりますが、ある種の薬と一緒に飲むと飲みやすいです。どんぐり薬局のスタッフさんが試してくれました。4、5歳以上の子どもたちには吸入の治療薬もあります。インフルエンザにもコロナにも感染しないよう引き続き、手洗い、うがいが必要ですが、熱が出るなど症状が出た場合には受診してみて下さい。