「来年の夏も」

2020.09.27

来年の夏も、今年と同じ自粛の夏休みは嫌ですね。短い夏休み、帰省も旅行にも行けないお盆休み、熱中症の心配しながらのマスク、嫌なことがいっぱいあった今年の夏でしたね。今回のタイトルの「来年の夏も」と言うのは、そういう夏のお話ではなく、ZARDの隠れた名曲のタイトルである「来年の夏も」です。

前回、子宮頸がんワクチンの話をしたので、今回は残念ながら子宮頸がんで亡くなったZARDの坂井泉水さんの話にしました。ZARDの曲と言うと、某テレビ番組でマラソンの時にいつも流れる「負けないで」しか知らない人も多いかもですね。ZARDは1991年に「Good-bye My Loneliness」デビューしました。何を隠そう1991年は、僕も小児科医としてのスタートを切った年なので、僕もZARDも今年でちょうど30周年です。国家試験の勉強しながら、このデビュー曲を聴いて、あの透き通った声に驚いたものです。有名な「負けないで」が出る前の「眠れない夜を抱いて」や「IN MY ARMS TONIGHT」の方が、高音の声が良かったなあと個人的には思っています。数多いZARDの名曲の中で僕が一番好きな曲が、今回のタイトルでもある「来年の夏も」と言う曲です。この曲は、シングル曲ではないのですが、ボサノバ調で始まるなんとも心地よい曲です。実はこの曲は、歌詞の言葉を大切にする坂井さん自身のお気に入りの曲だったようで、実際、シングル曲ではないけれどもベストアルバムにもちゃんと収録されています。

去年が十三回忌だった坂井さんですが、坂井さんが子供の頃に子宮頸がんワクチンがあって接種をしていたならと思います。あがり症の坂井さんがライブをするって話が出ていた矢先の病魔だったので、もしワクチンがあったなら、生の歌声を聴くことが出来たかもと思うと本当に残念です。今となっては、もう生の歌声を聴くことは出来ないけれども、坂井さんの歌声は永遠なので、「来年の夏も」坂井さんの歌に元気をもらって頑張りたいと思っています。