猛威をふるう第4波と命の選別(いま大阪で起こっていること)

2021.04.26

またまた緊急事態宣言が発令されて、今年のゴールデンウィークも県外には出ない方が良いですね。広島でも福山でもコロナの感染者が増えてきています。大阪は対岸の火事ではありません。

先日、新型コロナウイルス感染症にかかる専門家会議と言うのがあって、今流行りのリモート会議で出席しました。現在、大阪で起こっていることは本当に緊急事態で、福山市も明日は我が身となる危険もあります。大阪では一体どんなことが起こっているのかと言うと、一部、報道でもありますが、急病やケガなどをして救急車を呼んでも受け入れてくれる病院がない、救急車の中で数時間どころか、半日も1日も経過することもあったようです。その他にもガンや心臓病などの手術も急がない手術はしてもらえない、ほんとに病気になったりケガをしたら大変な事態になっています。

新型コロナの患者さんに関しては、命の選別がなされる場面が出て来る可能性もあります。呼吸状態が悪化して人工呼吸器を付けなくてはならなくなった場合、その人工呼吸器が足りない状況になっています。そうした場合に、人工呼吸器を付けて命を救わなくてはならない人が2人、3人といるのに、人工呼吸器が1台しかなかったら、どうしましょうと言う事態です。他の病院も、いっぱいいっぱいだから受け入れてくれないので転院も出来ない、そもそも入院が出来ないのだから、転院も出来ません。そうなった場合に70歳以上の人は人工呼吸器を付けても回復する割合が低いからと言う理由で、若い人に人工呼吸器を付けると言う選択がなされることになる可能性があります。一般論としては受け入れられるかも知れませんが、みなさんの大切なおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんが、70歳を超えているからと言う理由で息が苦しくても高度な治療が受けられないとなるのです。70歳って言うのは、まだまだ元気ですよね。なんとかコロナを乗り切ったらまた元気な姿に戻ってくれるのではないかと言う望みを持っていても、それを叶えてあげられない現実が迫ってきています。

では、我々が出来ることは何でしょう?やはり感染を広げない、もし自分が感染していたら、大切な人にうつしてはいけないので、会うのは我慢する、そういったことが必要です。自粛に疲れてきたけど、今回の第4波は変異ウイルスなので危険性が高いと言われています。高齢者じゃなくても基礎疾患がなくても重症になる危険もあると言われています。

大切な人を守るためには、もう少し、辛抱が必要なようです。