いまだに新型コロナウイルス感染の流行が収まりそうになく、日本でも感染の報告が増えてきています。先日、日本でも有名な感染症の専門家の先生と話をする機会があったので、少しずつ見えてきだした新型コロナウイルスの今後について書いてみます。
日本で発症した人たちは軽症の人が多く、今のところ死亡した人はいません。感染しているけれども症状の出ていない人もいることから、新型コロナウイルスは普通の風邪だけれども、一部の人で長引いてしまい肺炎を引き起こす可能性があると言う認識のようです。現に子供たちがかかる風邪のうち10〜15%はコロナウイルスによるものと言われています。新型なので免疫がないため重症化する人もいるのではないかとも考えられています。以前に流行したSARSやMERSもコロナウイルスの感染ですが、小児の報告例は極端に少なく、死亡例もほとんどなかったようです。今回の新型コロナウイルスも小児の発症が少ないかどうかは分かりませんが、少なくあって欲しいものです。
新型コロナウイルスの治療法に関しても確立したものはありませんが、インフルエンザウイルスの薬や、HIVの薬に効果があるとの報告も出てきており、新しい治療が確立される可能性もあるかと思われます。まずは感染しないように手洗いうがいをしっかりしましょう。