このところ、小児科の外来で流行っている病気があるのでお知らせしておきます。
新型コロナだとかインフルエンザなどの病気は子どもたちには出ていません。ヘルパンギーナなどの喉の風邪は、まだ多いですが、咳込みが出てくる秋の風邪が多くなってきました。秋の風邪にはRSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどの感染も多くなってくると思われます。
それに加えて多いのが胃腸炎です。ほとんどがウイルス性の胃腸炎で、すぐに良くなってくれますが、中に細菌性の胃腸炎の子がいます。病原性大腸菌(O-157)だとかサルモネラ、キャンピロバクターなども夏からずっと多いです。毎日、新型コロナの報道はあるけれど、病原性大腸菌の感染が多くなっていますという報道はありませんね。でも今年はわりと多いです。ただ細菌性の胃腸炎は、1日10回を超えるような激しい下痢や腹痛があるため、便の培養検査をして細菌が出ていないか調べます。例年は便の検査をしても、ほとんど陰性で異常なしが多いのですが、今年は異常なしだったのが1人だけで、あとはみんな何かの菌が検出されました。
最後に、先々週から、ちらほらと出ている病気に水痘(みずぼうそう)があります。水痘はワクチンを2回していても、かかることもあります。ワクチンをした子が、かかった場合は軽症のことが多いですが、先日は熱が出ていた子もいました。ワクチンを受けていても水疱が出たら水痘かも知れません。