梅雨になり雨で気温が上がらない日もあれば、すごく暑い日もあって、体調管理が難しい時期ですね。最近は夏風邪が流行ってきています。
高い熱が出る場合、咳や鼻水が多く出る場合、胃腸の具合が悪くなる場合と、色々とあります。たいていはウイルスによる感染症なのですが、時に細菌による感染があります。集団で発生した胃腸炎が食中毒です。
この胃腸炎の中に悪い細菌による感染があります。その代表が病原性大腸菌による胃腸炎です。時々、ニュースにも出てくるO-157などが有名ですね。その他にもサルモネラ菌やキャンピロバクターなどもあります。症状のすごく悪いケースしかテレビのニュースでも流れませんが、保健所からの発表では福山市内で病原性大腸菌は発生しています。夏場は調理した食事は早めに食べましょう。少しでも菌が付着していると、1つが2つに、2つが4つに、4つが8つに、と、どんどんと増えて行ってしまいます。細菌は高温多湿の環境では繁殖力が大きいのです。
ウイルス性の胃腸炎と違って細菌による胃腸炎は、お腹をすごく痛がるのが特徴の一つです。他には水のような下痢の回数が多いことや、時に血が混じる場合もあります。
ウイルスの胃腸炎の場合は検査しても特効薬による治療がないので有用性がさほどありませんが、細菌性の胃腸炎の場合は、抗生剤が必要になる場合もあるため培養検査が必要になります。ただ検査が必要であれば診療した後に便を採取しますから、家からオムツや便を持参する必要はありません。また血が混じっているような便だった場合は、便は持参しなくても良いですが、写真などを撮っておいてもらったら参考になります。このような胃腸炎は保護者の人も感染することがありますから、家庭内でも手洗いを励行してみなさん気を付けましょうね。