変異株と子どもの感染

2021.04.27

前のブログで書いたように、しばらく落ち着いていた新型コロナの感染が、また増えてきました。今、大阪で起こっていることは対岸の火事ではありません。兵庫県、岡山県と増えてきているので、地理的に考えても、福山においても急増する危険があります。大阪の状況が今、福山で起きたとしたら、1日に新型コロナの陽性者が60人も70人も出るという恐ろしいことになります。これだけ急激に増えているのは変異株の影響と考えられます。

前回のブログでは、すごく怖いことをかきましたが、今回は子どもたちの変異株に関しての状況を書いてみます。

変異株は感染力が高まっていると言われ、今までの既存株では子どもたちにはあまり感染しなかったのが、変異株では子どもたちに感染する率が高くなっていると言われています。ただ感染力が強くなっているのは子どもたちだけではなく、大人も同じことが言えます。

では、変異株に感染した子どもたちの経過はどうなのでしょう?大人と同じで重症化する危険が高くなっているのでしょうか?みなさん心配ですよね。今のところ、子どもたちは感染しても無症状か軽症で、既存株でも変異株でも違いはないようです。これは変異株が既に国内に広がってしまっているイギリスで確認されています。変異株だからと言って、子どもたちにより重い症状を引き起こす可能性を示す証拠は今のところないようです。

ただ子どもたち同士で感染をうつしてしまう危険や、子どもたちから大人に感染を広げる危険があるかも知れません。今までの既存株では、子どもたちが感染しても接触した親であったり、保育士さんであったり、学校の先生にうつす事例は少なかったです。ただ変異株でも、子どもたちから大人にうつさないのかどうか、これは今後の推移を注視する必要がありそうです。

子どもたちは感染予防策をきちんと行えないことが多いです。子どもたちが大勢感染してしまうと保育所や学校が長い期間、休園や休校になってしまうこともあり得ます。子どもたちが感染しないよう、まず周りの大人が子どもたちにうつさないよう気をつけましょう。

変異株が既に広がってしまったイギリスでも、何度もロックダウンしながら今は感染が落ち着きつつあります。長いトンネルが、どこまで長いのか、まだまだ分からないですが、遠くには出口が見えつつあります。出られないトンネルではないと思います。みんなで、大切な家族を守れる行動を取りましょう。